被爆者の証言集より
第1集 1988年4月発行
第2集 1996年2月発行

第3集 2005年8月発行
第4集 2016年4月発行

【広島】
記憶 平和と鎮魂〔第4集〕
池田 武臣 (広島、爆心から1.8km、当時19歳、軍人)

……一本の褌に住所氏名を頼まれし十九の吾の手はふるへたり(平成二十六年三月) 兵舎全壊のため比治山公園にテントにて仮兵舎を建て、そこを拠点として救護活動をしました。前方を見ると我々を頼って4、50人の人がやってきます。全員が焼けただれたシャツを着ていると思ったのですが、背中の皮膚が水膨れになり膨らんでいました。殆どの人が両手を上げて歩いていました。
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憎みても余りある原爆〔第4集〕
糸澤 定雄 (広島、入市被爆、当時18歳、軍人)

翌7日、上官から救護隊派遣の話があり、私は志願して似島へ行った。似島は宇品港と江田島の中間にあり、軍の病院があったところである。中から呻き声、泣き声、叫び声が入り混じって聞こえてくる。不思議に思ったが、間もなく何隻もの機帆船が被災者を載せて岸壁に近づいてきた。……船の中を見て私たち救護隊は一瞬後ずさりした。そこに積まれていたのは人間であって人間でない姿の人々だった。
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私の脳裏に焼き付く、広島被爆体験!〔初出〕
大村 一夫 (広島、爆心から1.6km、当時4歳8か月)

私は東京大空襲を“体験”し、さらに広島で“被爆を体験”し、それらを鮮明に記憶して時系列に語ることができます。私は5歳の時広島市で爆心地から1,600mの白島中町で被爆しながらも奇跡的に生き残りました。……避難途中、力尽き亡くなった方を昼間に交差点に集め、町内会の方々が夜になると油を掛け焼却、その死臭が庭の防空壕まで届き、風の強い日は特にキツかった。
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原爆投下直後の広島で救護活動に出動して〔第4集〕
桶田 岩男 (広島、入市被爆、当時16歳、軍人)

救護所を開設すると、あっという間に数千人の被爆者が集まってきました。全身に火傷を負った人、両足を切断された人、ほとんどの人が皮膚が垂れ下がり、中には骨まで見える人もいました。傷口を治療しても皮膚がないので包帯など巻けない状態でした。
医学的に見て助かりそうな人には応急措置を施しましたが、助かる見込みのない人には、大丈夫だからしっかりしてと、精神的な慰めの言葉をかけるだけしかできませんでした。
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戦争と原爆を語り継ぐ〔第4集〕
越智 晴子 (広島、爆心から1.7km、当時22歳、主婦)

私は庭の方を向いて座ってたんです。……ものすごい火の玉が飛び散りました。私は、アッ、太陽が落ちたと思ったら、爆風で石が飛びましたね。それから何回か爆風が来て瓦礫が体を埋めていくわけです。その時も死を覚悟しました。……私は助かったけどお兄さんたちはと前を見ると、兄夫婦は血だるまになっておりました。私の横にいた4つの甥が3メートルぐらい吹っ飛ばされてひっくり返ってお腹が裂けて枕木がのっておりましたね。
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私が見た8月6日の広島〔第4集〕
小野崎 浅治 (広島、入市被爆、当時20歳、軍人)

そして夜が明けて7日、あたりが見えるようになると、自分が平常な世界から別な世界に迷い込んだような錯覚にとらわれた。目に入ったものは荒涼とした焼け野原だった。倒壊した屋根やひん曲がった鉄骨、あたりかまわず散らばったレンガや瓦の破片、それよりも私の目を疑わせたのは、ある者はのけ反りある者は突っ伏し、そしてまたある者は屈み込み、ある者は佇んだままの無数の死体だった。
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私が被爆体験を語るまで〔第4集〕
金子 廣子 (広島、爆心から3km、当時5歳)

自分自身の被爆について考え始めたのは、姉(長女)が43歳で亡くなってからです。
産後の回復が遅く、医者に行きました。自分の症状と被爆体験との関係性を聞くと、医者はまるで被爆症状など一度も聞いたことがないかのように「それがどうしたの?」と一言。……ただでさえそれまで隠してきた被爆体験を胸の奥にしまい、さらに心を閉ざしました。……2011年3月の東日本大震災と福島第一原発の事故がきっかけで、私は自分が被爆者であることを受け入れました。
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